心肺停止の傷病者が助かる確率
どうも!
カーラーの救命曲線はご存じでしょうか?
これはフランスのカーラーが作成したもので、心臓が止まってから、または呼吸が止まってから、大量出血してから、何分くらい経過すると死亡率が上がるかを曲線で示したものです。
救急車が現場に到着するまで平均約7分です。
その方が心肺停止体質だった場合、7分後の死亡率は100%です。
ほぼ助からないです。稀に低体温等、特殊な環境下では助かることもあります。
私もこれまで多数の心肺停止の傷病者を扱って来ましたが、蘇生できた事案はほんの片手で数えられる程度です。正直数をこなしてくると、接触した時点でその傷病者が助かる状態なのかもう無理なのかわかってくるようになります。もちろん全ての傷病者を全力で救命するということに変わりはありません。
ただ、現場に居合わせたバイスタンダーがすぐに心肺蘇生法を行った場合は救命率はぐんと上がります。
ですので、居合わせた方は勇気をもって行動してもらいたいです。
バイスタンダーの行動次第でその人の生死が決まる訳です。
呼吸だけ停止の場合は75%救命できます。
呼吸だけ止まるってのはかなりレアケースで、窒息や溺水といったものです。
これは単純に酸素が足りない状態ですので酸素ボンベを使って人工呼吸をしてあげれば救命出来る可能性はかなり高いです。
今日は珍しく救命について書いてみました。